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『ブレイキング・ニュース』 ジョニー・トウ
braking 冒頭7分間にわたる長回しが凄い。長回しと言ってもアンゲロプロス的な重厚なやつではなく、『ロープ』(A・ヒッチコック)系の目まぐるしいやつですね。なんでまた銃撃戦をワンシーンワンカットで撮ろうと決めたのか知らないけれど、文句無く凄い。誰か一人でも役者がアクションをミスったら、或いはスタッフが弾着のタイミングをミスったら、全てがパーではないか。なんだか運動会のような慌しい長回しだ。香港映画の人たちは凄い共同作業にチャレンジする。
 ジョニー・トウ監督、初めて知りました。無知でした。こんなに面白い映画をつくる人がおられるとは。恐れ入った!!

●相手との距離感
 『ブレイキング・ニュース』は撃ち合いが絶品。何と言っても、次々と車のボディに穿たれる弾痕に説得力がありますね。香港映画の俳優が銃器を構えると本当にサマになる。どうしてあんな風にカッコよくキまるのかしらん。犯人役のリッチー・レンと刑事役ニック・チョンの風貌もまた、昔のカンフー映画から抜け出してきたような、カッコ良さがありますね。
 でも銃撃戦で重要なのは撃ち合う者同士の距離感だ、とつくづく思う(チャンバラもそうかもしれませんが)。
 例えばラストの銃撃戦でのバスとミニバイクの距離感。バスの後方の窓ガラスの割れた隙間から、拳銃を撃つ刑事のミニバイクが見えるのが感動的。
 或いは冒頭の場面。乗り捨てられた救急車から血痕を辿っていくと、向こう側の路地で犯人一味が居て、そこから銃撃戦が始まる、とか。
 でも良く考えたら『ブレイキング・ニュース』は、ほとんどマンションの中で映画は進行するんですよね。『恋する惑星』や『天使の涙』みたいに香港の人達はマンションという生活空間の概念が大きいのかな?でも通常、狭苦しいマンションで銃撃戦をやるのは絵になりづらいと思うが、『ブレイキング・ニュース』の場合、階段の上の方とか、脇の通路から、サッサッと敵が姿を見せて撃ち合いが始まるんですよね。あの敵の現れ方が良いんだな。

●情報(=映像)は制御できず
 ジョニー・トウ監督は9.11以降のテレビの情報戦に優れて自覚的なようだ。『バイオレント・サタデー』(S・ペキンパー)では映像を上手く統御できた者が勝利しますが、『ブレイキング・ニュース』のケリー・チャンが「ショーを演出してみせる」と意気込んだところで、統御しようのない得体のしれない映像が跋扈しているのが、いまどきの世界なのだ。
 映画のラスト、手錠でつながれて走るケリー・チャンとリッチー・レンの二人の間に、「一体俺達はどういう時代を生きてるんだ?」、みたいな共闘関係のような気配が漂わっていなかっただろうか?

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2006/01/16 11:14 】 | 香港映画 | コメント(0) | トラックバック(2) | page top↑
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ブレイキング・ニュース
ド根性という名の知性  この映画を見た誰しもが、、、掛け値なく、正真正銘に「誰しも」があの冒頭における銃撃戦の凄まじさを、そして、新しさを語らずにはいられない。語る?いや、事件を目撃してきたかのように「凄かった」と連発するのである。この映画ほど「凄い 秋日和のカロリー軒【2006/02/12 23:51】
ブレイキング・ニュース/ケリー・チャン
劇場で観る機会を逃してしまったのでDVDで観ようと思ってたらWOWOWで放送してくれました。エライぞWOWOW(笑) 監督はあのジョニー・トーだけに期待の作品だったのですが、裏切られることはありませんでした。出演はその他に、リッチー・レン、ニック・チョン、ラム・シュ... カノンな日々【2007/01/27 21:35】
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