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『つぼみ』
tsubomi.jpg 映画の冒頭、カメラがイ・ジョンヒョンの足元からティルトして彼女の全身を捉えたとき、あぁこの映画決まり、と思った。何かに取り付かれたようなイ・ジョンヒョン。魂は破壊されたけれども肉体は生き残っている、という状態をイ・ジョンヒョンが体現する。本当にこの人は気がふれているのではないだろうか、と観ていて何度も思った。
 白黒フィルムの光州事件の再現が悪夢のように恐ろしい。薄暗い路地裏を撮っていたカメラが、ふいにそのまま広場に向けられる。露出オーバー気味の画面の中に、抗議デモの群集の人々の顔の輪郭がぐにゃぐにゃと潰れてひしめき合う。ゾッとする映像。突如、銃弾が飛び交ってばたばたと人が倒れてゆく。「Gwangju massacre」(光州事件の英語表記)とはまさにこのことだ。
 光州事件を調べにやってきた運動家の学生達はイ・ジョンヒョンにたどり着けない。あの虐殺事件は事後解釈で分析できるような生易しいものではなく、韓国の片田舎に残された深過ぎる傷なのかもしれない。
 しかしこんな映画を作ってチャン・ソヌのその後の監督としてのキャリアは大丈夫だったのだろうか。『つぼみ』のような映画を作ったあとでは、『バッドムービー』『LIES』のような実験的な作風に転向するしかなかったのではないか、などとチャン・ソヌには呪われた作家というイメージを抱いてしまう。『レザラクション』はひどく退屈な映画と聞くが、私は観ていない。
 『つぼみ』のDVD化の話も聞かない。お国事情は良く分からないが、タブーに触れる何かがあったのだろうか。

テーマ:韓国映画 - ジャンル:映画

【2007/03/26 23:49 】 | 韓国映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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