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『どろろ』
dororo.jpg 両手が刀になっている人造人間が暴れ回るという設定を聞いただけで胸がワクワクする。それと妻夫木聡のカッコ良さ。着流し姿の妻夫木は任侠映画の鶴田浩司や高倉健に比肩しうるほど、匂い立つ男の色気が充満している。
 だがどうして登場人物の誰もが親切丁寧に状況を言葉で説明するのだろうか。大通俗の大河ドラマに仕上げたかったと思われるが、普通だと語り部を一人置いて、そいつに状況を説明させたりするのものだろうに。『どろろ』はパート2の製作も決まっているという。もしや映画の存在自体が壮大な予告編なのかしら、などと思ってしまうほど『どろろ』の説話は誰の目にも説明過剰気味だ。
 『カナリア』を撮った塩田明彦監督の特質からして、恐らく彼は「親殺し・子殺し」の現代的な主題に挑戦したかったはずだ。あっさりと父親を殺してしまう『ゲド戦記』よりも父親(中井貴一)の喉元に刃を突きつけながらも躊躇してしまう妻夫木聡の方がよっぽど血が通っているというものだ。『ゲド戦記』は塩田明彦が監督すべきだったのに、とも思う。
 ”鯖目の奥方”(土屋アンナがはまり役)を倒した後に、妻夫木聡と柴崎コウが村人達に化け物呼ばわりされて石つぶてを投げつけられる場面は、「理解されない子供達」という『害虫』以来の主題を受け継いでいる。
 最新のSFXも映画のウリの一つのようが、”カラス天狗”との対決は香港映画のワイヤーアクションみたいで、”オオサンショウウオ”との対決は仮面ライダーなどの東映特撮モノの着ぐるみアクションに撮り方が似ている。だがどうして肝心のラストの父親と子供たちの対決がSFXではなく従来どおりのチャンバラで描かれるのだろう。
 この種のビッグバジェッドで作家的な抵抗を企てることが可能なのか。あぁ、塩田監督の情緒豊かなメロドラマがダラダラとしたCGや殺陣に蹂躙されてゆく。頑張れ負けるな塩田さん!!と思わず叫んでしまった(心の中で、ですがね)。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2007/02/10 16:29 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(6) | page top↑
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