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第7回CO2上映展を振り返る その1
 今年のCO2の上映展はアットホームな雰囲気でした。純粋な映画上映展の趣となりましたね。運営の母体が変わると映画祭の質がこうも変わるのかと思いました。去年までのCO2の上映展は、ライブとかアニメとか実験映像とかもあったのに。”どらビデオ”さんとか居ないの?
 以前のアナーキーな魅力が抑制されてちょっと寂しいかな。青山真治監督がが授賞式で泥酔していたのか、審査の席で喧嘩が始まったとか、昔はもうちょっとワイルドな味わいだったのですが・・・。大友良英さんが表彰式のときに凄いメールを送ってこられたのは去年のことだったでしょうか。CO2のCはカオスのC!と僕は思っていたくらいだぞw。
 肝心の作品はどれもこれもハイレベルなものでした。書いているうちに長くなってきたので、以降、3回に別けて感想を書き連ねます。


『聴こえてる、ふりをしただけ』今泉かおり監督
今回のCO2上映展は今泉かおり監督の『聴こえてる、ふりをしただけ』に超感動。冒頭、"さっちゃん"の上半身をゆっくりとカメラがティルアップするだけで、あぁこの映画は傑作になりそうな予感がした。『聴こえてる、ふりをしただけ』は成瀬巳喜男の『まごころ』にも比肩すべき女の子同士の愛憎の映画でした。
 もぅ泣けに泣けた。36歳のおじさんの僕の涙腺を直撃。ラスト近く、お守りを橋から放り投げて、さっちゃんが駆け出す。正面から彼女の顔を捉え、ボサボサの頭が徐々に動き出し彼女が号泣する。「あぁここで映画が終わってくれ!」と、スクリーンに向かって叫んだ(心の中で)。
 ここで映画が終わっていたら、成瀬巳喜男の『乱れる』もしくは、ツアィ・ミンリャンの『愛情万歳』のように感情断裂のラストになったかもしれない。まぁ贅沢言っちゃいかんが。黒沢清さんも仰るようにラストの予定調和気味がちょっぴり惜しい?
 それにしても最近の自主映画のカメラは凄いです。機材が凄いのか、カメラマンの腕が凄いのか。人物の背景がボケ気味なのに、狙った人物にピントがぴったり合っているという。背景から人物が浮き上がって見えるのです。『聴こえてる、ふりをしただけ』を観て、はじめてデジタルHDの映像を”美しい”と感じた。
 今までデジタルよりもフィルムの方が、ずっと美しいと思っていたのですが『聴こえてる、ふりをしただけ』では、女の子たちの顔をデジタル映像でずっと観ていたいと思えました。”さっちゃん”の少し虚無をまとった顔の表情の美しさ、知恵遅れ気味の女の子の”のんちゃん”の神様のような天然な顔。それでいて、満面の笑顔を浮かべながら相手を奈落の底に突き落とす、みたいな感じでした。
『聴こえてる、ふりをしただけ』を是非グランプリに!これがグランプリじゃなかったら俺は死んじゃう、とさえ思ったが、何か違うかなとも同時に思えてきたのであった。撮影・音響・役者の演技・・・などどハイレベルなクオリティーを追求するのが自主映画の(CO2の)進むべき道なのだろうか、と。
 何かエライもの観ちゃった、何か変なもの観ちゃった、と心に引っかかるものを観る者に残すのが自主映画の醍醐味でしょう。なんでもハイレベル、というのはちょっと違うか。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2011/03/01 20:52 】 | CO2 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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