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『桜田門外ノ変』 佐藤純彌
追い詰められた感じがしないんですけど
sakurada.jpg佐藤純彌監督のことはあまりよく知らず『新幹線大爆破』や『君よ憤怒の河を渉れ』などを撮った娯楽監督らしいということくらいしか知らなかった。『男たちの大和』は、これがちょっと凄くてびっくりした。『組織暴力』という傑作もあるそうな。

『桜田門外ノ変』の殺害場面は凄い。必要以上に美しく、かつボリューム感のある雪片が降り注ぐ。青白い早朝の光景。こんな積雪のときに、外に人(水戸浪士)が大勢出ていることが不思議であるが、雪景色が審美的に様式美的に美しいので気にならない。

続いての殺戮の場面も迫力があり引き込まれました。前作の『男たちの大和/YAMATO』での戦闘シーンは深作健太組が撮影した、と後で聞きました。この殺戮場面も佐藤純彌が演出しているかどうかは定かではありませんが、この雪の場面といい殺陣といい、日本映画が持っている技術を集めているという感じです。むしろ佐藤純彌監督が拘っているのは人物個人の存在感かもしれません。「誰それが捕まって死んだ」と告げられるや、必ずその人物の在りし日の姿がインサートされるという。

”桜田門外の変”は映画の最初で描かれて、映画の中盤から後半にかけてどう描いてゆくかです。井伊直助を殺すということは国家への反逆であるので、水戸藩の浪士はテロリストであり、指名手配犯である。という話のツカミは面白いのですが、どうも水戸藩士が国家から追い詰められているという感じが弱い。手配書が出回っていることはセリフ伝えられるのみであり、実物も登場しない。ひょいひょいと日本全国を歩き回っているように見える。
倒幕への熱い想いとか、家族愛とかが回想場面を中心に時間軸を前後して描かれてゆくのですが・・・犯罪者としての逃亡生活の緊迫感が欠けている。これがラングの映画とかだったら、もっと個人を追い詰めてゆくのだが。

映画の冒頭、現在の国会議事堂が示され、下手から上手へずずっとカメラがパンすると桜田門が映し出される。映画の最後、西郷隆盛が「あれから2年、早かったのう」とつぶやく。と同時に、現在に戻って桜田門を写したカメラは、今度は冒頭とは逆の動きでパンして国会議事堂を捉える。そんな意味深なカメラーワーク本当に居るのかしら。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2010/11/11 23:38 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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