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『マンダレイ』
マンダレイ ギャングのボスの白人娘が、ふとした気まぐれで黒人奴隷の啓蒙を試み、最後には挫折が待ち受ける、というストーリーを聞いただけで、観る前からワクワクしていました。
 マシンガンを持った手下を従えているのというのが、どうも不釣合いに可憐な、ブライス・ダラス・ハワースに目が釘付けでした。生身の女性を体当たりで表現するに萌え萌えでぇっす。照明の加減だろうが、常に彼女の目に涙が光っているように見えた。なんというか、聞かん坊の多いクラスで学級委員長をやらされているような風情が彼女にはあるね。
 それでいて、黒人に肩入れしたのは父親への反抗心も混じっているという、極めて普通の人の考えが混じっているのもステキ。元々から彼女は善意に溢れた人ではない、と。
■そんなの有りか
 演劇の舞台にカメラを持ち込んで撮影しているような感覚だが、僕の目には、ちゃんとドアノブが見える。建物を囲む壁が見える。苗木が埋まっているように見える。やや、これは一体どうしたことだ。あからさまな騙しの手口が、逆に、私たち受け手の心にバイアスをかけていいるのか。
 いや、違う。作り手が用意した設定に、それを観る私たちの心が乗っかれば無い物でも。ようはいかにしてドラマを現出させるか、という。それをリアリティと呼ぶのではないか。リアリティのもっともらしさは、いささかも不自然さをハンディとはしないという事実に気付いたとき、私はハッとなった

 鞭打たれる黒人男性が最後に言う「You made us.」というセリフに、ゾクッときた。この一言で、黒人男性のと白人女性のグレードがぐぐっと上がる。

 ちとひっかかったのは、最後のナレーション。「白人は彼らにささやかな手を差し伸べている。その手に気付かぬ者は自責の念にかられるだろう」、という確かそんな締めのナレーションだったと思う。差別される黒人の側にも少しは問題があるだろう、みたいなことを暗にほのめかしているが、それはちょっと白人側の傲慢さが出てないか、とちょっと心配になったりして。

テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

【2006/04/10 23:45 】 | ヨーロッパ映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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