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『ローラーガールズ・ダイアリー』 もうこのくらいにしておこう。
 一昨日、昨日と『ローラーガールズ・ダイアリー』を観て、興奮し過ぎました。
 勢いだけで文章を書いてしまい、かなり恥ずかしいです。この二日間、OSミントシネマで同じ映画を2回観たり、パンフレットを買ったりして、4200円使いました。わはは。

 『ローラーガールズ・ダイアリー』をペッキンパーに例えるのは、こじ付けが過ぎるように思えてきました。冷や汗をかいています。 補足のために(取り繕うために)、もうちょっと書き足します。
roller2 映画の最初の方で、エレン・ペイジは厚ぼったいダサイ眼鏡をかけていました。その眼鏡が外されるのは、いつのタイミングだったでしょうか。ちょっとよく覚えていません。
 エレン・ペイジの眼鏡を通した”視線”の行方が非常に気になります。

 実際、この映画では、エレン・ペイジが何かを見つめている場面、何かを見て気付く場面、が多いように思われます。エレン・ペイジの左右非対称な顔の造りから放たれる、とろ~んとした視線の行方に、私は胸をわしづかみにされてしまうのです。

 例えば、
 エレン・ペイジが母親とともに、都会街のオースティンにあるお店に靴を買いに行きます。母が父に電話をしている間、彼女は一人になります。そこに自動ドアが開いて、ローラースケートを滑らす一団が店内に侵入します。その一団はチラシを置いて、すぐにまた、お店の外に出ます。
 このときエレン・ペイジは、まずチラシに視線を向け、次に一団が出て行った自動ドアに向けて、いつまでも視線を向けています。そして、走る自動車の後部座席に居るエレン・ペイジは、窓ガラス越しに、まだ視線をオースティンの街の方向に向けて続けています。

 さらに例えば、
 エレン・ペイジがローラーゲームの入団テストを受けにオースティン行くため、バスに乗ります。このとき彼女はバスの窓から外界に視線を投げかけて、様々なものを見ます。ある決意を固めて出発するときに、今までとは違った風景がこの世界に立ち現れる。その外界のひとつに、お店で働く親友(アリア・ショウカット)の姿が混ぜられます。繊細な配慮だと思います。このほんの僅かな挿入ショットに心をかき乱されそうになりました。

 さらにさらに例えば、
 仲たがいをしていた親友と、仲直りをする場面。二人はタイル状の壁に背をもたれさせながら、会話をします。謝り続けるエレン・ペイジに対し、親友は自分が大学に受かったことや、田舎町街から抜け出すことを考えているを告げます。このときのエレン・ペイジは眼鏡をしていません。
 構図・逆構図による切り返しにより、この二人の会話の場面が組み立てられています。
 が、注意してよく観ると、二人の視線が交わらないように、二人の顔のアップショットの切り返しが行われます。親友(アリア・ショウカット)の顔は完全に首を90度横に向けて、こちら側の客席に視線を向けています。それに対し、エレン・ペイジの顔は45度くらいの角度で首を傾けており、あいまいな方向に視線が向いています。
 この切り返しのショットから受ける印象は、あぁ要するに彼女達は、今までのベタベタな関係からは卒業したのだな、ということです。二人はこれから成長して、互い道を歩んでゆくのでしょう。
 この場面のエレン・ペイジの顔を捉えるショットは、この映画の中ではちょっと浮いた感じになっています。ここだけドキュメンタリー的な要素が含まれているように思えました。

 映画のラストショットは、大きなブタのモニュメントの上に乗り、遠くを見つめるエレン・ペイジの姿で終わります。その視線の先には、オースティンの街があるのか?、よくわかりません。もはや観客は、彼女に感情移入する余地はありません。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2010/07/05 21:18 】 | アメリカ映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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