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『ローラーガールズ・ダイアリー』1回目
roller7月3日(土)、OSミント神戸に『ローラーガールズ・ダイアリー』を観に行く。
朝9時30分からの一回限りの上映だ。観客はわずかに7人であった。
 映画は傑作だった!!!私はさめざめと泣いた。見事な出来栄えだった。この映画、本当にドリュー・バリモアが監督したの?とさえ思えてくるほどだ。
 ソフィア・コッポラよりも、ゾエ・カサベティスよりも、近年のどのアメリカ女性映画監督よりも、ドリュー・バリモア監督の方が面白かった。(『ハートロッカー』(キャスリン・ビグロー監督)などは観に行く気力も湧いてこなかった。すまん。)

 私の今年の洋画ベストワンはこれで決まりです。もうこれでいいです。おおさかシネマフェスティバルの洋画ベストテンの投票用紙の第一位の欄に『ローラーガールズ・ダイアリー』と鉛筆で力強く書いてやりますとも。

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 『ローラーガールズ・ダイアリー』は青春映画です。青春映画に欠かせないアイテムとして、プール(相米慎二のように)が出てきたりします。でも、青春映画に最も欠かせないアイテムは乗り物です。『藍色夏恋』の自転車、『汚れた血』のバイク、『出発』のスポーツカーの疾走がそれぞれ忘れ難いですが、ローラースケートという手段が残されていたとは!

 初めてスケート靴を履いて、エレン・ペイジが道路を走る場面なんか、ホント素晴らしい。

 ストーリー自体は、エレン・ペイジ演じる17歳の女の子が、”ローラーゲーム”というスポーツなのか見世物なのか、よ~わからん競技に熱中し、思わぬ才能を発揮して自分を発見し、母親と衝突したり、かっこいぃ若者と結ばれたり、親友の女の子と仲たがいをしたり仲直りしたり、チームメイトと固い友情をはぐくんだり・・・、とまぁ割とありきたりな青春映画の基本パターンをなぞっていて、特に目新しくはないです。

 映画の冒頭、コンテストの控室で、化粧に励む女達の背後にカメラがスーッと近づいてゆく導入部。コンテストの壇上に青く髪を染めたが現れて、会場が一瞬にして凍りつく、という演出の見事さ。

 『ローラーガールズ・ダイアリー』の演出の的確さは、何なんでしょう。
 ポンポン話が進んでゆくストーリーテリングのノリの良さ、上手さ。この場面を撮るのに必要なショットの長さはこの程度が最適で、カメラポジションはこの位置がふさわしい、という感じで映画の基本ができていて、観る者をグイグイ引きこむ。

 ドリュー・バリモア監督のどこにこんな資質が潜んでいたのでしょうか。ドリュー・バリモアって、『チャーリーズ・エンジェル』のあの長女役のネェちゃんでしょ?う~ん、人間、見かけでは分からんものだ。
映画学校で学んだわけでもなく、大学で映画を研究していたわけでもなく、女優業と少々のプロデューサー業をやっていた人が、こういう映画を撮るのだから、痛快だ。
ドリュー・バリモアって75年生まれか。僕より一歳年下ですか。参ったな。

 よっぽど優秀な脚本家か撮影監督がバリモア監督をサポートしたのかな、と考えながら観ておりました。が、ドリュー・バリモアさんは『ET』などで若い頃からキャリアを積み始めて、30年近く映画と関わってきており、彼女は映画の取り方を体で覚えていったのではなかろうか。映画の文法が身体に染みついて抜けない、と考える方が自然ではないかと思いました。

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 時代設定がどうもあやふやに思える。webサイトを検索することにより、エレン・ペイジが彼氏の浮気を察知したり、父親が娘の活躍を知ったりするのは、誠に現代的と言えましょう。
 ですが携帯電話が出てこないし、携帯メールも出てこない。彼氏に電話するのも公衆電話だ(小銭を入れるガチャリという音が印象的だ。)
 ・・・何なのだろう、この映画全体に漂う時代錯誤感は。ラストの役者紹介的な場面で、役者の顔が劇画タッチの絵になるところなどは、『ワイルドバンチ』を思わせる。
 どうも70~80年台への憧憬のようなものが画面から感じられる。ドリュー・バリモアが考える映画の面白さの基準は、あの時代の映画にあるに違いない。
実に頼もしいではないか。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2010/07/03 21:02 】 | アメリカ映画 | コメント(0) | トラックバック(1) | page top↑
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少女が、自分を信じ、全力でぶつかることのできる世界を見つけ、極めてゆく。 ブリスにとって、それがローラースケートだった。 ローラースケートゲームなんて全く知らなかったが チームプレー、作戦プレーのおもしろみと スピード、迫力ともすごく... パラパラ映画手帖【2010/08/16 01:50】
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