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『1-2-3-4』 (玉城陽子監督作)  ~桃まつり present うそ~ にて
1234 ”桃まつり present うそ”にて鑑賞。玉城陽子監督という才能を初めて知る。『1-2-3-4』は2回観ました。それぞれ観終わったときの印象が異なる、という現象を体験しました。

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<1回目>
 1回目観たときは、4人の男女が傷を舐めあっているように見えてしまい、どうも私は乗って観る事ができませんでした。押入れからギターが出てくるくだりなども、ちょっと展開がわざとらしく思えてきて、亀ちゃんがギターを弾き語りするのも、観ていて気恥ずかしく思えました。
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 何かひっかかるものを感じたので、『1-2-3-4』を再度観直したら、色々なことに気付きました。私の目はひょっとすると節穴なのかもしれませんね。 2回観たので、より細部に集中できたということもあるかもしれませんが。

<2回目>
 映画の冒頭で、ユカリ(樋口史)がある作品のタイトルを考えているときに「ニンジンの皮」、などと言っています。そのとき彼女は緑色のタオルを頭に巻き、オレンジのトレーナを着ており、まるで自らニンジンの配色に納まっているところが面白いです。

 ユカリさんですが、夫のマナブに殴りかかるなどして、弾けた行動を見せます。対極的に、夫のマナブ役を演じる上馬場健弘さんの、何とも言えない生活感を醸し出した、たたずまいが忘れ難いです。
 ユカリさんですが、一見すると、彼女は活発で勝気な性格であるように思われます。
 しかし私はユカリさんが物も言わず立ち尽くしている様子が、素晴らしいと思います。窓の外を眺めている立ち姿、太極拳をしている”亀ちゃん”を見守る立ち姿が、観る者の胸に非常に迫ってきました。

 3人の男女が鍋を囲む場面。ユカリさんは涙を目に浮かべます。このとき彼女は居ても立ってもいられず、外に出ます。そして、まるで彼女自身の心の空洞を現しているかのような、空き地に辿り着きます。
 すると、折りしも天候は悪くなっています。翌朝の最初のカットでは、草木からに露が溜まり、雫が落ちます。彼女の心の揺れ動きと大気が反応し合っている様子が大変素晴らしいのです。
 翌朝、マナブはユカリを迎えに行き、河原にて財布のキャッチボールが反復されます(余談ですが、この場面での、ユカリは本当に財布を受け取り損なってしまいそうで、観ていてハラハラしました)。

 トモコは婚約者(亀ちゃん)を、かつて互いを想い合っていた女性の元に行かせます。彼と彼女に区切りを付けさせるためです。
 近しい二組の男女が、成るようにしか成らず、別の組み合わせのカップルに収まり、今、着地すべきところに落ち着こうとしている。『1-2-3-4』はそんな互いの状況に対して、相手を信じること、思いやることを描いていたでした。感動的でした。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2010/05/29 23:43 】 | 自主映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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