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東映時代劇の変遷を実感する
シネヌーヴォの”美術監督”井川徳道の特集にて、東映の時代劇を観る。

13sikaku
kage
yajikta
①『十三人の刺客』
②『影の軍団 服部半蔵』
③『殿さま弥次喜多』の順番に東映時代劇を立て続けに3本観る

③⇒①⇒②の順に「明るく楽しい時代劇」から「リアリズム」に、そして「得体の知れない混沌の80年代映画」と東映映画の傾向が移り変わって行く様子を伺い知ることができた。感慨深い3本であった。

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③『殿さま弥次喜多』
中村錦之助と中村賀津雄のお殿様が庶民に化けて、美空ひばりや大河伝次郎とてんやわんやの大騒動を繰り広げる。それにしても大河伝次郎がここまで落ちぶれた役をあてがわれているは!!『長恨』『忠治旅日記』『丹下左善』の大河伝次郎が見る影もない。とても悲しい。

ヤクザや瓦版屋に追われた中村錦之助と中村賀津雄が、大通りに飛び出す。そして建築現場から銭湯へと、次々と一般市民を巻き込みながら逃げ走ってゆく。敵味方および一般市民が混然一体となって入り乱れ、映画の躍動感・一体感が高まってゆく様が大変素晴らしい。今まで私は沢島忠監督の映画を多く観ていないので、よく分かりませんんが、このドライブ感覚が沢島映画の特徴なのかもしれません。

映画のラストで江戸城の天守閣から、中村錦之助と中村賀津雄は焼き芋売りの娘(丘さとみ)の声をうっとりと聞き入る。
んなアホな、なんで江戸城から城下町の娘の声がはっきりと聞こえるねん?、と疑問を持ってはいけない。『殿さま弥次喜多』は全編ファンタジーなのだから。この時期の東映時代劇はファンタジーに彩られた世界だったのだな。日本映画にも幸福な時代もあったものだ。

余談ですが、中村錦之助と中村賀津雄が実の兄弟だということを、この映画を観て初めて知りました。

↓↓こっちが兄の錦之助さんで、
kinnosuke

↓↓こっちが弟の賀津雄さんでしたか。
kazuo

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①『十三人の刺客』
かつて東映時代劇のファンタジー世界の住人だった片岡千恵蔵が、嵐勘寿郎が、里見浩太郎が『十三人の刺客』でリアリズム演出の渦に巻き込まれてゆく。ムンとしたワイルドな風情の内田良平がリアリズム基調をより際立出せている。西村晃の渋さも光る。
ラストの壮絶な斬り合いが凄まじい。工藤栄一監督の『必殺Ⅲ 裏か表か』のラストの仕事人と刺客軍団の斬り合いもなかなか凄いと思っていたのですが『十三人の刺客』の方がもっと凄かった。しかし、あんなに無茶苦茶に刀を振り回して、撮影中に怪我人が出なかったのだろうか。

ところで今回の3本のうち、最も私の心に刺さったのは、何ということでしょうか、『影の軍団 服部半蔵』だったのです。これについてはまた明日語ります。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2010/06/12 01:03 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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