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『日本侠客伝 斬り込み』
kirikomiシネ・ヌーヴォでの”美術監督”井川徳道特集の折に鑑賞。『日本侠客伝』シリーズは新世界などで、何本も観てきましたが、『斬り込み』は今回が初めて。
映画が始まってすぐの高倉健の殴りこみの場面で、ワンカットで敵の屋敷をカメラが行ったり来たりするカメラワークが凄かったです。

『日本侠客伝』シリーズの物語の構造は『次郎長三国志』の変奏のように思える。
ある土地に、若くて人望のある侠客(高倉健)がいる。その駆け出しの侠客を慕って、子分が集まる。侠客は妻を持ち、周辺には一家が出来上がる。侠客は信頼する友のために、戦いを挑む・・・というのがお話しの基本構造だ。

こうしてみると『次郎長三国志』の次郎長の小堀明雄が高倉健に、お蝶の若山セツ子が藤純子に、あるいは大政や関東綱五郎の子分の役割が長門弘之に置き換わっているかのようだ。そして中村(高倉健)が一家を興したら、次の場面では当たり前のように、中村家のハッピが出来上がっているという・・・。

拳銃が大きな役割を果たしている。高倉健が拳銃を撃つ姿は、『若き日の次郎長』シリーズの中村錦之助に重なる。ついでに言えば、左腕を怪我して右腕一本でドス振り回す高倉健の姿は、丹下作善にも重なる。

東京の新宿の市場のセットなどは細部までよく作られている。
何といっても高倉健と藤純子が住む家のセットの構造に目を惹かれる。家の玄関から90度直角方向に砂利道が続いているのが素晴らしい。(その砂利道の向こう側は河川になっているという設定だったのでしょうか)。

高倉健の家にやって来るため、または去ってゆくために、劇中人物(金子信雄や長門弘之など)は、この砂利道を通過しなければならない。この砂利道が一種の緩衝地帯の役割を果たしている。
結婚式が行われている高倉健の家に辿り着く前に、或いは手分けして工面した掛け金が、僅かしか集まらなかったことを高倉健に告げるために、彼らは家の前に直角に続く砂利道を渡りきらなければなない。
これから緊張状態に突入する劇中人物が砂利道を通るときに、一種のゆとり・余裕みたなものが、画面にもたらされるのである。

テーマ:マキノ雅弘 - ジャンル:映画

【2010/06/06 19:47 】 | 日本映画 | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑
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コメント
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どうもです。

私もこれ、見に行ったんですが(感想を書くのを忘れていた!)、もう笑ってしまうぐらい『次郎長三国志』でしたね。長門裕之なんか出てきただけで、絶対健さんの仲間になるだろうと思ったら、その通りになりましたからね。

あと、やっぱり藤純子さんが良かった。ホントにお美しくて・・・それでいて、この映画では妙に積極的だったりして。素敵でした。
by:テレンス | URL | #-【2010/07/04 23:22】 [ 編集] | page top↑
--ありがとうございます。--
ライリー警部さんやケンシロウさん以外のコメントが寄せられて、珍しいやら嬉しいやら。どうもありがとうございます。

『日本侠客伝 斬り込み』は、任侠映画にしては、珍しくハッピーエンドで終わりましたね。もしかしたら藤純子がラストで死ぬんじゃないか、と思いながら、ハラハラして観ていました。

その他、『雷門の決斗』や『絶縁状』や『浪速編』などは、次郎長シリーズの雰囲気はあまり感じられません。
by:鼻田秀次郎 | URL | #-【2010/07/05 22:38】 [ 編集] | page top↑
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