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『異常性愛記録・ハレンチ』 プロの役者魂
harennti
新世界の日劇会館にて鑑賞。
ゲイボーイに鞭打たれる場面で、客席の何人かが、いたたまれなくたって席を立ちました。 こんな光景にでくわしたのは、新世界では初めてでした

 主演の2人の若杉英二とたちばなマスミの役者魂が凄い。まさにプロの仕事だった。  「愛してるよーん」「寂しかったんだよーん」などと言いながら若杉英二がが迫ってくる。
若杉英二のやり過ぎの怪演に、おっさん、よくやるなぁ、と思いながら観ていた。 だが映画が進むにつれ、若杉が人間以外の何かに見えてきた。 若杉英二の存在がぶっ飛び過ぎているがゆえに、どうにも彼が生身の人間とは思えないのだ。 ”悪魔的”とはこういうことなのかもしれない。

 『異常性愛記録・ハレンチ』は悪魔に好かれてしまった一人の女性の物語、と言うこともできよう。 とすると”悪魔祓い”が必要となると思われる。 『エクソシスト2』のリンダ・ブレアも『サスペリア』のジェシカ・ハーパーもそれぞれのやり方で”悪魔祓い”を行うのだが、『異常性愛記録・ハレンチ』のたちばなマスミは翻弄されるばかりで、被虐的な女性像に収まり続ける。

 ラストで若杉英二は雷に感電し、黒焦げになって絶命する。要するに、彼に天罰が下った、 という意味合いの終わり方だ。
 たちばなマスミが自らの手で悪魔祓いを行い、見事に若杉を駆逐できたら、もっと感動的なのにな、とも思う。 ナイフによる攻防は吉田輝雄と若杉英二で行われるのではなく、たちばなマスミと若杉英二によって行われるべきではなかったろうか。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2009/12/06 23:02 】 | 日本映画 | トラックバック(0) | page top↑
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