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明日11月23日(火)は、こぞって神戸映画資料館に行くべし!
神戸映画資料館で”GEIDAI-CINEMA #4 in KOBE”と題して、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻(ながい名称・・・)の4期生の修了作品5本が上映中です。同時に濱口竜介作品集も上映中です。
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GEIDAI-CINEMA #4 in KOBE

11月20日(土)に観に行きました。『海への扉』『cage』と黒沢清監督と芸大生5人とのトークショーを観てきました。お客さんの入りは、まずまず。客席の8割は埋まっているかしら。
翌日、11月21日(日)に残りの芸大生作品『teto』『浮雲』『真夜中の羊』を観に行ってビックリ。昨日集まっていたお客さん達の大半が潮が引くように消えてしまいました。黒沢清監督もトークの中で、「これらは必見です。傑作です」と仰ってプッシュされていたのに。これはどうしたことか。皆、有名人は見たいけど(僕もその一人ですが)、映画は観ないのか。それとも大阪ヨーロッパ映画祭?駅ビルシネマで大映映画?planetで西部劇?・・・に行っているのかしら。色々と誘惑は多いしね。

関西で自主映画の特集といえば、”シネ・ドライブ”とか”CO2”もしくは”シネマトグラフ・バトル・ロワイヤル”とかがあって、そこそこ観客を集める。だのに東京藝術大学作品と濱口竜介に何故、客が集まらないのかしら。関東から来た自主映画だから?、いやいや、”桃まつり”や”傑力珍怪映画祭”は、そこそこ集客していたぞ。

わざわざ関東から監督さんがお見えになって舞台挨拶もされるというのに、集まったお客さんが4名というのは・・・ちょっと厳しいものがあるぞ。
むむぅ、残すところ明日1日だけの上映となりました。芸大作品としては『浮雲』と『真夜中の羊』、濱口竜介作品は『永遠に君を愛す』のみです。少しでも多くの観客が集まるように、微力ながら紹介文を書くぞ(役に立つか知らんけど)。すみません。ちょっとだけネタばれも含んでいます。


『浮雲』長谷部大輔監督
osiri.jpg主役級の女優3人がお尻丸出しで頑張るステキ映画。
役者って大変やなぁ、と思いました。よくこのような内容の映画に出演されたものだ。松本夢子さん、ほたるさん、るびさん、本当に偉い。
お下劣な描写を重ねつつも”汚物”を画面にいっさい写さない、という点がこの映画の凄いところだと思います。”恥ずかしさ”が消失した一種のユートピアのような世界が描かれています。
羞恥心がかき消され、家族や血縁関係も曖昧にされてゆき、もう人間なんて全部溶けて消えて混ざり合ってしまえ、みたいな突き抜けをしているように思えました。レズプレイにふける女二人(片目の売春婦と放送部の先輩)の頭上から大量に降り注ぐローションには、そういったものを感じました。

『真夜中の羊』ヤング・ポール監督
miyamoto.jpg個人的にはもっとも気にいった一本。自信を持って面白いと人に勧められる作品。
何と言っても”気配”の演出が素晴らしい。空き物件の一軒家の2階に岡部尚が登る。ベランダに出る。ふと背後に気配を感じる。岡部尚が気配のする方向へ恐る恐る。するとカットが一気に変わって、そこにガーンと宮本りえの顔面のクローズアップ。この彼女の登場の仕方にやられました。『こんなに暗い夜』以来、宮本りえさんが好きなんですよ。
夜中、岡部尚の婚約相手が目を覚ます。二階のベランダに立つ宮本りえを見てしまう。彼女の背後に怪しげな気配が漂っている。もう婚約相手は宮本りえに魅入るしかない。
コーヒーカップを手ですすーっとゆっくりと払いのけてテーブルの下に落としてしまうだけのことで、怪しい気配が画面に満たされる(割れたコーヒーカップを画面に映していないことに注目。カップの行方を示さないのでコワさが増す)。
「出番です」と言われて出てきて、すぐに死んでしまう刑事さんの使い捨てぶりにも不気味さが増します。

色々と書きましたが、皆さんの目で観てもらうしかないです。かけつけましょう。書いているうちに、僕ももう一度観たくなってきました。

最後に爆弾発言。私、明日は仕事があります。神戸映画資料館に行けるかどうか、分かりません。すまぬ。
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【2010/11/22 22:49 】 | 自主映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
『事件』 野村芳太郎
jiken.jpgえげつない言葉責め!

どうも野村芳太郎の映画はヤバいと以前から思っていた。『震える舌』とか『八ツ墓村』を新世界公楽劇場で観たことがあって、ホントに震え上がりました。題材からは考えられないくらい、必要以上にヤバい、コワい映画でありました。
テレビでしか観たことがないのですが『疑惑』という優れた裁判映画もありました。弁護士役の岩下志麻が裁判の過程で、真相の秘密を暴いていく過程の描写に、強く引き付けられたことを覚えています。岩下志麻と桃井かおりの粘着的な女優対決に見ごたえがありました。「燃えろ女の野望」ってビデオのパッケージに書いてあったけな。
野村芳太郎の映画はまだまだ全然観ていないのだけれども、あの粘着質な描写力は何なんでしょうね。昭和的なオカルトがちょっと混じっているような。普通の題材でも野村芳太郎が撮ると何かヘンな感じがする。

で『疑惑』よりも、数年前に撮られた『事件』という映画を観ました。永島敏行が松坂慶子を殺害した容疑で捕まり、裁判が始まります。松坂慶子と大竹しのぶの姉妹が、永島敏行を奪い合った過去があるという設定です。
裁判映画なのですが、『疑惑』とは違って、弁護士が、裁判所に証人として呼ばれた人物を責めたててゆくのがこの映画の真骨頂だ。
検事が芦田伸介で、被告側の弁護士が丹波哲郎。丹波哲郎が、証言台に立った渡瀬恒彦、西村晃、森繁久彌をぐいぐい苛烈な言葉を浴びせかける。ちょっとでも彼らに動揺が見受けられたら、そこを糸口として、どんどん責めたてる。粘着的な言葉責めだ。言葉の暴力だ。で、うろたえる証人たちの剥き出しの姿を野村芳太郎は描写してゆく。
”真相の究明”ならなんでもしてよいのか。個人の秘密を暴いている、という感じすらします。裁判長役の佐分利信は事の成り行きを見守るだけで、何もしないという・・・。

大竹しのぶは絶品です。この時期が全盛期です(多分)。現在の、長澤まさみや石原さとみよりも、本作での大竹しのぶの方が、はるかにかわゆいし素晴らしいです。観ていてメロメロです。大竹しのぶも、弁護士の法廷での言葉責めの犠牲者になるのですが・・・

大竹しのぶ「妊娠が分かってから、彼(永島敏行)とはアレをしてないですし・・・」
弁護士  「アレとは何だ、はっきり言いなさい!」
大竹しのぶ「セックスですぅ~(号泣しながら)」
あぁもうこのやり取りがたまらんわ。裁判長、もうやめたりぃな、と言いたくなります。

映画が後半に進むにつれ濃厚なメロドラマになってくるのですよ。
永島と松坂の二人乗りの自転車のあとを、画面奥から自転車に乗って後をつける場面の素晴らしさ。
松坂慶子のヤサグレっぷりも素晴らしいし、何よりも彼女に粘着的なものを感じる。義父に犯されて実家を飛び出したけど、東京に行っても上手くいかず、渡瀬恒彦とも上手くいかず、故郷に戻っても上手くいかず、永島青年と恋に落ちて人生を挽回しようとしたのに上手くいかず・・・。
自らナイフに刺されにいった松坂慶子の泣きそうな表情に、観ているこちらも胸が熱くなりました。ちょっと観ていて私も涙が出てきました。

当初は気の荒いヤクザにみえた渡瀬恒彦も、何だか最後はカラッとした良いお兄ちゃんになっているしね。渡瀬恒彦は最初から事の顛末を何もかも知っていたのです。法廷で見せた乱暴な態度は、男と女の揉め事に裁判所や弁護士が口を挟むんじゃねぇ、というは彼なりの反抗だったのでしょうね。

あっと言う間の2時間20分でした。

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【2010/11/14 23:07 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
西部劇を観るはずが、野村芳太郎に惹かれる
planetのホームページによると今週末の13日より西部劇の特集上映があるらしい。ホークスやペキンパーなど、なかなかのラインナップだ。よーし本日はplanetに行くぞ。
でもタイムテーブルが載っていないので、いつ行けばよいのか分からない。大体いつも通り15時頃からスタートかな、と思って14時30分頃にplanetに行ってみるも、誰も居ない。事務所にも鍵がかかっている。どうしたことか。
お客さんがもう一人来ていて「今日は上映はないんでしょうか?」などと、聞いてこられたが、私にも分からない。そこへ50代の専業主婦の熱烈な映画ファンの女性の御方もやってきて、映画のチラシを幾つか持っていってすぐに出て行ってしまわれました。

今日は京都の駅ビルシネマに行ってポルトガル映画を観るべきだったろうか。
京都に足を運ぶ気力はない。やけくそになって新世界に行く。
日劇会館で『十一人の侍』(工藤栄一)と『事件』(野村芳太郎)を鑑賞。いや、これが実に面白かったのですよ。とくに『事件』の方に惹きつけられました。

帰宅してplanetのホームページを見ると、西部劇特集は20日から始まるようにスケジュールが直っていた。いや少なくとも昨日の夜までは13日より開始となっていたのに。
こら、ちゃんとせい、planet

『十一人の侍』 戦術よりも人情味重視?
jyuuiti.jpg『十一人の侍』ですが『十三人の刺客』とも比肩されることの多い傑作時代劇。むむむ、でも僕は『十三人の刺客』の方がより面白く感じられたかな?
『十三人の刺客』の場合、敵の軍勢はどの経路を通るのか?街道のどこに隠れたのか?・・・
という片岡千恵蔵vs内田良平の頭脳戦の駆け引きがあったり、罠の建造は間に合うのか?というタイムリミットの楽しさがあったり、建造物の迷路のような仕掛けの楽しさがあったり、嵐勘寿郎や月形龍之介のベテラン俳優の共演があったり、見所が満載でありました。
『十一人の侍』もラストの土砂降りの雨の中でのチャンバラなどは迫力があります。がその一方で、佐藤慶と大友柳太朗らによる政治的な駆け引きを描くことに比重がおかれているため、『十三人の刺客』ほどの映画的なダイナミズムを生み出すには至っていないと思われます。むしろ人情味が描かれています。
武士社会に生きるがゆえに夏八木勲とその妻の宮園純子は引き裂かれます。彼らの互いを想い合う気持ちなどに、物語の重点が置かれているようにみました。

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【2010/11/13 23:50 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
『死刑台のエレベータ』 緒方明
結構楽しめたんですけど
sikeidai.jpg昨年の緒方明監督の『のんちゃんノリ弁』がなかなか優れた群像コメディで素晴らしかったのです。その緒方監督の最新作の『死刑台のエレベータ』は当然、観なければならない。
と思っていたのですが、周囲から聞こえてくる評判はあまり芳しくない。友人のひとりは、観終わった後に熱が出たとも言っていた。
まぁ前売り買っちゃったので、しようがなしに観に行ったのですが・・・、結構楽しめました。
さすが緒方監督。カットが変わると、パッと事態が急転するという、映画の語りの切れ味は素晴らしい。カーチェースの場面や、拳銃が発砲されるタイミングなど、アクションもばっちり決まっている。

吉瀬美智子さんにジャンヌ・モロ-を投影しても仕方のないことです。誰の目にも明らかですが、吉瀬美智子さんはどこにでもいるような女性に見える。カリスマ性やむせかえるようなオーラを求めるのは最初から無理なことです。そうねぇ、ジャンヌ・モロー的な日本人女優といえば、全盛期の緑魔子?団玲子?桃井かおり?石田あゆみ? う~ん、ちょっと思いつきません。

阿部寛「好きだ、もう離さない」
吉瀬美智子「あの人を殺して、私を奪いなさい」

冒頭に男女のセリフが電話越しに交わされます。生身の人間とは思えないような抑揚のない口調。サイボーグかロボットか。男女の心理の揺れ動きを描こうとはしていないように思える。
むしろこの映画は、柄本明、平泉成、津川雅彦の熟年俳優の存在感や、無軌道な警官と女の子(玉山鉄二と北川景子)の暴走っぷりが面白く楽しめます。

最後に爆弾発言。私、実はルイ・マルを全然観てません。『死刑台のエレベータ』や『地下鉄のザジ』すら観てません(汗)。年末にシネ・ヌーヴォでの特集の機会に観たいのですが、その時期はポルトガル映画祭も忙しいのよん。参ったね。

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【2010/11/12 22:42 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
『桜田門外ノ変』 佐藤純彌
追い詰められた感じがしないんですけど
sakurada.jpg佐藤純彌監督のことはあまりよく知らず『新幹線大爆破』や『君よ憤怒の河を渉れ』などを撮った娯楽監督らしいということくらいしか知らなかった。『男たちの大和』は、これがちょっと凄くてびっくりした。『組織暴力』という傑作もあるそうな。

『桜田門外ノ変』の殺害場面は凄い。必要以上に美しく、かつボリューム感のある雪片が降り注ぐ。青白い早朝の光景。こんな積雪のときに、外に人(水戸浪士)が大勢出ていることが不思議であるが、雪景色が審美的に様式美的に美しいので気にならない。

続いての殺戮の場面も迫力があり引き込まれました。前作の『男たちの大和/YAMATO』での戦闘シーンは深作健太組が撮影した、と後で聞きました。この殺戮場面も佐藤純彌が演出しているかどうかは定かではありませんが、この雪の場面といい殺陣といい、日本映画が持っている技術を集めているという感じです。むしろ佐藤純彌監督が拘っているのは人物個人の存在感かもしれません。「誰それが捕まって死んだ」と告げられるや、必ずその人物の在りし日の姿がインサートされるという。

”桜田門外の変”は映画の最初で描かれて、映画の中盤から後半にかけてどう描いてゆくかです。井伊直助を殺すということは国家への反逆であるので、水戸藩の浪士はテロリストであり、指名手配犯である。という話のツカミは面白いのですが、どうも水戸藩士が国家から追い詰められているという感じが弱い。手配書が出回っていることはセリフ伝えられるのみであり、実物も登場しない。ひょいひょいと日本全国を歩き回っているように見える。
倒幕への熱い想いとか、家族愛とかが回想場面を中心に時間軸を前後して描かれてゆくのですが・・・犯罪者としての逃亡生活の緊迫感が欠けている。これがラングの映画とかだったら、もっと個人を追い詰めてゆくのだが。

映画の冒頭、現在の国会議事堂が示され、下手から上手へずずっとカメラがパンすると桜田門が映し出される。映画の最後、西郷隆盛が「あれから2年、早かったのう」とつぶやく。と同時に、現在に戻って桜田門を写したカメラは、今度は冒頭とは逆の動きでパンして国会議事堂を捉える。そんな意味深なカメラーワーク本当に居るのかしら。

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【2010/11/11 23:38 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
池部良さん永眠 巨星落つ
2010年10月11日、俳優の池部良さんがお亡くなりになりました。冥福をお祈りいたします。
子供の頃、東宝特撮映画をよく観ていたので、池部良さんには馴染みがありました。
池部良は『妖星ゴラス』『宇宙大戦争』『惑星大戦争』などの特撮映画でよく博士役で出演されてました。理知的な博士、というイメージが池部良のスマートな雰囲気によく合っておりました。
特撮映画で博士役といえば、池部良か平田明彦か志村たかしが、その役どころを担っていたものです。ちなみに宇宙人役は土屋嘉男、二枚目役は佐原健二か宝田明と相場が決まっておりました。
YouTubeで在りし日の池部良を偲びましょう。
↓↓↓
『妖星ゴラス』
『宇宙大戦争』
『惑星大戦争』

大人になって仁侠映画を観始めました。あの池部良が東宝ではなく東映で、しかも博士ではなく侠客を演じているを観て奇異に感じたものです。に、似合わない・・と最初は思っていましたが『昭和残侠伝 死んでもらいます』の風間重吉は絶品でした。

社長シリーズや成瀬巳喜男の映画でおなじみの、東宝映画によく出ていた俳優の小林圭樹も今年になってお亡くなりになりました。小林圭樹も『ゴジラ』(’84)で総理大臣役を演じていましたね。ゴジラに大して核兵器を使うかどうか、迷うという役柄だったように覚えています。沢口靖子が若いですなぁ。
↓↓↓
『ゴジラ』(1984)
シネ・ヌーヴォで今週から始まる小林圭樹特集に行こうかしら。

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【2010/11/10 23:10 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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