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『花つみ日記』 石田民三監督
日本映画の範疇を超えています!
hanatumi.jpg『花つみ日記』を大阪シネマフェスティバルで観賞。石田民三監督の映画を初めて観た。何だこれは、ヨーロッパ映画のようだった。大変素晴らしく感動致しました。心温まる友情物語とかいう生易しい感じではなく、かなり悲痛なものがあると感じた。
 コントラストの強い画調が印象的でした。”影”の演出が凄かったです。カール・ドライヤー級の影の使い手とみた!。何故かちょっと、教会とか十字架も出てくるし。大阪城はまるで墓標のように、栄子さん(高峰秀子)とミツルさん(清水美佐子)の背後に写っていたなぁ。どこからどこまでが自然光なのか判然としませんが、一体どれだけ斜めから光線を当てているのだろう?と思いました。

~影絵のようだ~
 映画の冒頭、水飲み場で女の子が顔を押し付けられて、水がかかってその後ふざけて走る場面があるのですが、校舎の壁に彼女たちの姿が影絵のように焼き付いていて、その影が舞い踊っているかのようであった。路地、ピアノ教室、校舎の片隅など、至る所に濃い影が画面に焼き付いている。栄子さん(高峰秀子)とミツルさん(清水美佐子)が仲違いした後、高峰秀子が物思いにふけっている場面がありますが、彼女の前に植物状のものが濃い影を落としている。
 前半部は夏の強い日差しを感じさせますが、後半部は冬の場面になるので、影の濃さはやや薄くなりますが、女子学生の制服が色の黒い冬服になり、彼女たち姿が影のようにフィルムに定着する!
 影だけではなく、光の反射も凄くて、バスの中でミツルちゃんを見つめる栄子ちゃんの見た目のショットでは、バスの窓枠がキラキラと反射している。また後半では栄子さんがのおもちゃの指輪の反射がキラりと光る。
 私は石田民三監督のことを全然知りませんが、恐らく光と影への感性が鋭かった人なのではないか、と想像します。いや、一作だけで決めつけてはいけませんが。

~絶対に切り返さない~
 栄子さんとミツルさんの二人の女子中学生が主人公。彼女たちをカメラで捉えるとき、構図、逆構図の切り返しは絶対にしていません。必ず二人が画面に収められており、そのため人物を撮るとき、引き気味のショットが多いです。
 ややもすると醒めた感じになりそうですが、要所要所で微妙にカメラが移動するので、余韻が残るようになっている。
 栄子さんがミツルさんを自宅に初めて招き入れる場面。ある部屋では芸子さん達が太鼓の練習をしていて、また隣の部屋では芸子さん達が踊りの練習をしている。栄子さんがミツルさんの動きに合わせて、カメラが部屋から部屋へパンする。あ、そこはワンショットでやっちゃんだ、と観ていて嬉しくなりました。

~歌が良い~
『花つみ日記』は歌が良いよですねぇ。冒頭の校庭を庭でお掃除している場面の歌声。ピアノの先生が歌っているとき、教室の外に集まった女子学生たちの声の方がどんどん大きくなってゆく場面。ここでのグルーブ感が凄い。
 或いは栄ちゃん(高峰秀子)が電車の中で歌って、別の場所でミツルちゃんがハイキング中に歌って、彼女たちが互いにカットバックされて合唱のようになっていく場面が凄い。歌のドライブ感が凄いです。

 栄子さんは女友達から絶交されたら、退学して芸子になったり、その女友達と再開したら病気に伏せる、という大変ドラマチックな破滅型の人生を若くして送っています。床に伏せる高峰秀子が『浮雲』と重なって感慨深い。
 しかし高峰秀子の日本語の発語の美しさは尋常ではない。15歳の女の子が、あんな綺麗な喋り方ができるなんて。高峰秀子を見たら、AKB48とか武井咲とか別に何とも思えなくなります。
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【2011/03/05 20:53 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
劇場版『相棒-劇場版Ⅱ-』
東映プログラムピクチャの味わい
kisibe.jpg 劇場版『相棒-劇場版Ⅱ-』が予想以上に面白かった。派手な銃撃戦とかカーチェースとか無くても、構成がしっかりしていたら良い映画は出来あがるのだなぁ、と感心しました。
 前作の『相棒』が公開されたときケンシロウさんが褒めておられて「和泉聖治が復活した!」とか言ってたように思います。僕にはその良さが分からなくて「あんなタルイ展開の映画、どこが良いんですか?」などと言ってしまったのは恥ずべきことだった。前作はホントあれねぇ、マラソンとか海外派兵とか不要なエピソードが多すぎて辟易しました。Sファイルとかいうのも映画のマクガフィンとしては弱かったし。右京刑事(水谷豊)が犯人と電話越しにチェスをする場面の説得力の無さにも辟易だった。
ところが『相棒-劇場版Ⅱ-』はすみずみまで、調和と均衡がとれていてびっくりした。冒頭の港の空撮からして、オッと思わせた。そして狭い船内での銃撃シーン、エレベータの扉を介して小西真奈美の身体を引っ張り合うときのスローモーションの使い方など素晴らしい。
 映画が始まって、30分くらいしたら真犯人が分かってしまうという、この余裕ぶりが凄い。日活無国籍アクションと東映任侠映画をさりげなく現出させる余裕。
 ラストは銃撃でなく匕首で勝負をつける。水谷豊の腕の中で絶命する岸部一徳という構図だ。縄張り争いの抗争の果てに仲間のヤクザが刺され、主役のヤクザ(鶴田浩二とか高倉健とか)の腕の中で息絶える、という構図は、東映任侠映画で幾度となく繰り返されてきた。岸辺一徳の死にざまは、その変奏とみることができるかも。
 しかし映画前半部の中華街でのエピソードはちょっと蛇足だったかしらね。何の伏線にもなってないし。

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【2011/03/04 20:37 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
『ノルウェイの森』 トラン・アン・ユン監督
とっても面白かったんですけど。noruway.jpg
『ノルウェイの森』を観ました。観る前に、色々な御方から本作への不評を聞いていたので、鑑賞前からハードルが下がりまくった状態でした。しかし、いやぁかなり面白かったですよ。私は満足しました。トラン・アン・ユン監督の映画を観るのは今回が初めてですし、そもそも、私は村上春樹を呼んだことがないので、検討はずれのことを言っているかもしれませんが。
 松山ケンイチと菊池凛子の実年齢よりも5歳ほど年下に若作りした姿と、体温を感じさせない冷たい口調の棒読みセリフが、映画に不思議な磁場を呼び込んでいるように思えた。最初、なんだこれは?と当惑しながら観ていたのですが・・・面白く思えてきたのでした。
『ノルウェイの森』での、役者をまるで人造人間のごとき扱いは何なんだろう。
 役者さんに自由に演じてもらうことで個性を引き出すのではなく、口調や表情をある種の”型”にはめてしまうことによって、却って役者の個性が際立っているように思います。こんなやりかたを徹底して、とことんやて突き抜けると、人間の凄みが伝わってくる場合が稀にあるように思えます。ひょっとしたら『UNLOVED』(万田邦敏)や『夜光』(桝井孝則)でもこのような現象は起こっている・・・のでしょうか。ちょっと違うかもしれないけど、小津安二郎やストローブユイレもそんなところがあるかしら。

 映画全体で電話が重要な役割を果たしているように思えます。松山ケンイチが電話で喋るうちに、相手との距離感を喪失してゆくような感じがして、ラストに「僕はどこに居るんだろう?」ということになるのでしょうか。

それと、菊池凛子のチック症のようなキョロキョロとした眼球の動きが気になって仕方なかったです。

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【2011/01/18 22:59 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
『事件』 野村芳太郎
jiken.jpgえげつない言葉責め!

どうも野村芳太郎の映画はヤバいと以前から思っていた。『震える舌』とか『八ツ墓村』を新世界公楽劇場で観たことがあって、ホントに震え上がりました。題材からは考えられないくらい、必要以上にヤバい、コワい映画でありました。
テレビでしか観たことがないのですが『疑惑』という優れた裁判映画もありました。弁護士役の岩下志麻が裁判の過程で、真相の秘密を暴いていく過程の描写に、強く引き付けられたことを覚えています。岩下志麻と桃井かおりの粘着的な女優対決に見ごたえがありました。「燃えろ女の野望」ってビデオのパッケージに書いてあったけな。
野村芳太郎の映画はまだまだ全然観ていないのだけれども、あの粘着質な描写力は何なんでしょうね。昭和的なオカルトがちょっと混じっているような。普通の題材でも野村芳太郎が撮ると何かヘンな感じがする。

で『疑惑』よりも、数年前に撮られた『事件』という映画を観ました。永島敏行が松坂慶子を殺害した容疑で捕まり、裁判が始まります。松坂慶子と大竹しのぶの姉妹が、永島敏行を奪い合った過去があるという設定です。
裁判映画なのですが、『疑惑』とは違って、弁護士が、裁判所に証人として呼ばれた人物を責めたててゆくのがこの映画の真骨頂だ。
検事が芦田伸介で、被告側の弁護士が丹波哲郎。丹波哲郎が、証言台に立った渡瀬恒彦、西村晃、森繁久彌をぐいぐい苛烈な言葉を浴びせかける。ちょっとでも彼らに動揺が見受けられたら、そこを糸口として、どんどん責めたてる。粘着的な言葉責めだ。言葉の暴力だ。で、うろたえる証人たちの剥き出しの姿を野村芳太郎は描写してゆく。
”真相の究明”ならなんでもしてよいのか。個人の秘密を暴いている、という感じすらします。裁判長役の佐分利信は事の成り行きを見守るだけで、何もしないという・・・。

大竹しのぶは絶品です。この時期が全盛期です(多分)。現在の、長澤まさみや石原さとみよりも、本作での大竹しのぶの方が、はるかにかわゆいし素晴らしいです。観ていてメロメロです。大竹しのぶも、弁護士の法廷での言葉責めの犠牲者になるのですが・・・

大竹しのぶ「妊娠が分かってから、彼(永島敏行)とはアレをしてないですし・・・」
弁護士  「アレとは何だ、はっきり言いなさい!」
大竹しのぶ「セックスですぅ~(号泣しながら)」
あぁもうこのやり取りがたまらんわ。裁判長、もうやめたりぃな、と言いたくなります。

映画が後半に進むにつれ濃厚なメロドラマになってくるのですよ。
永島と松坂の二人乗りの自転車のあとを、画面奥から自転車に乗って後をつける場面の素晴らしさ。
松坂慶子のヤサグレっぷりも素晴らしいし、何よりも彼女に粘着的なものを感じる。義父に犯されて実家を飛び出したけど、東京に行っても上手くいかず、渡瀬恒彦とも上手くいかず、故郷に戻っても上手くいかず、永島青年と恋に落ちて人生を挽回しようとしたのに上手くいかず・・・。
自らナイフに刺されにいった松坂慶子の泣きそうな表情に、観ているこちらも胸が熱くなりました。ちょっと観ていて私も涙が出てきました。

当初は気の荒いヤクザにみえた渡瀬恒彦も、何だか最後はカラッとした良いお兄ちゃんになっているしね。渡瀬恒彦は最初から事の顛末を何もかも知っていたのです。法廷で見せた乱暴な態度は、男と女の揉め事に裁判所や弁護士が口を挟むんじゃねぇ、というは彼なりの反抗だったのでしょうね。

あっと言う間の2時間20分でした。

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【2010/11/14 23:07 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
西部劇を観るはずが、野村芳太郎に惹かれる
planetのホームページによると今週末の13日より西部劇の特集上映があるらしい。ホークスやペキンパーなど、なかなかのラインナップだ。よーし本日はplanetに行くぞ。
でもタイムテーブルが載っていないので、いつ行けばよいのか分からない。大体いつも通り15時頃からスタートかな、と思って14時30分頃にplanetに行ってみるも、誰も居ない。事務所にも鍵がかかっている。どうしたことか。
お客さんがもう一人来ていて「今日は上映はないんでしょうか?」などと、聞いてこられたが、私にも分からない。そこへ50代の専業主婦の熱烈な映画ファンの女性の御方もやってきて、映画のチラシを幾つか持っていってすぐに出て行ってしまわれました。

今日は京都の駅ビルシネマに行ってポルトガル映画を観るべきだったろうか。
京都に足を運ぶ気力はない。やけくそになって新世界に行く。
日劇会館で『十一人の侍』(工藤栄一)と『事件』(野村芳太郎)を鑑賞。いや、これが実に面白かったのですよ。とくに『事件』の方に惹きつけられました。

帰宅してplanetのホームページを見ると、西部劇特集は20日から始まるようにスケジュールが直っていた。いや少なくとも昨日の夜までは13日より開始となっていたのに。
こら、ちゃんとせい、planet

『十一人の侍』 戦術よりも人情味重視?
jyuuiti.jpg『十一人の侍』ですが『十三人の刺客』とも比肩されることの多い傑作時代劇。むむむ、でも僕は『十三人の刺客』の方がより面白く感じられたかな?
『十三人の刺客』の場合、敵の軍勢はどの経路を通るのか?街道のどこに隠れたのか?・・・
という片岡千恵蔵vs内田良平の頭脳戦の駆け引きがあったり、罠の建造は間に合うのか?というタイムリミットの楽しさがあったり、建造物の迷路のような仕掛けの楽しさがあったり、嵐勘寿郎や月形龍之介のベテラン俳優の共演があったり、見所が満載でありました。
『十一人の侍』もラストの土砂降りの雨の中でのチャンバラなどは迫力があります。がその一方で、佐藤慶と大友柳太朗らによる政治的な駆け引きを描くことに比重がおかれているため、『十三人の刺客』ほどの映画的なダイナミズムを生み出すには至っていないと思われます。むしろ人情味が描かれています。
武士社会に生きるがゆえに夏八木勲とその妻の宮園純子は引き裂かれます。彼らの互いを想い合う気持ちなどに、物語の重点が置かれているようにみました。

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【2010/11/13 23:50 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
『死刑台のエレベータ』 緒方明
結構楽しめたんですけど
sikeidai.jpg昨年の緒方明監督の『のんちゃんノリ弁』がなかなか優れた群像コメディで素晴らしかったのです。その緒方監督の最新作の『死刑台のエレベータ』は当然、観なければならない。
と思っていたのですが、周囲から聞こえてくる評判はあまり芳しくない。友人のひとりは、観終わった後に熱が出たとも言っていた。
まぁ前売り買っちゃったので、しようがなしに観に行ったのですが・・・、結構楽しめました。
さすが緒方監督。カットが変わると、パッと事態が急転するという、映画の語りの切れ味は素晴らしい。カーチェースの場面や、拳銃が発砲されるタイミングなど、アクションもばっちり決まっている。

吉瀬美智子さんにジャンヌ・モロ-を投影しても仕方のないことです。誰の目にも明らかですが、吉瀬美智子さんはどこにでもいるような女性に見える。カリスマ性やむせかえるようなオーラを求めるのは最初から無理なことです。そうねぇ、ジャンヌ・モロー的な日本人女優といえば、全盛期の緑魔子?団玲子?桃井かおり?石田あゆみ? う~ん、ちょっと思いつきません。

阿部寛「好きだ、もう離さない」
吉瀬美智子「あの人を殺して、私を奪いなさい」

冒頭に男女のセリフが電話越しに交わされます。生身の人間とは思えないような抑揚のない口調。サイボーグかロボットか。男女の心理の揺れ動きを描こうとはしていないように思える。
むしろこの映画は、柄本明、平泉成、津川雅彦の熟年俳優の存在感や、無軌道な警官と女の子(玉山鉄二と北川景子)の暴走っぷりが面白く楽しめます。

最後に爆弾発言。私、実はルイ・マルを全然観てません。『死刑台のエレベータ』や『地下鉄のザジ』すら観てません(汗)。年末にシネ・ヌーヴォでの特集の機会に観たいのですが、その時期はポルトガル映画祭も忙しいのよん。参ったね。

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【2010/11/12 22:42 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
『桜田門外ノ変』 佐藤純彌
追い詰められた感じがしないんですけど
sakurada.jpg佐藤純彌監督のことはあまりよく知らず『新幹線大爆破』や『君よ憤怒の河を渉れ』などを撮った娯楽監督らしいということくらいしか知らなかった。『男たちの大和』は、これがちょっと凄くてびっくりした。『組織暴力』という傑作もあるそうな。

『桜田門外ノ変』の殺害場面は凄い。必要以上に美しく、かつボリューム感のある雪片が降り注ぐ。青白い早朝の光景。こんな積雪のときに、外に人(水戸浪士)が大勢出ていることが不思議であるが、雪景色が審美的に様式美的に美しいので気にならない。

続いての殺戮の場面も迫力があり引き込まれました。前作の『男たちの大和/YAMATO』での戦闘シーンは深作健太組が撮影した、と後で聞きました。この殺戮場面も佐藤純彌が演出しているかどうかは定かではありませんが、この雪の場面といい殺陣といい、日本映画が持っている技術を集めているという感じです。むしろ佐藤純彌監督が拘っているのは人物個人の存在感かもしれません。「誰それが捕まって死んだ」と告げられるや、必ずその人物の在りし日の姿がインサートされるという。

”桜田門外の変”は映画の最初で描かれて、映画の中盤から後半にかけてどう描いてゆくかです。井伊直助を殺すということは国家への反逆であるので、水戸藩の浪士はテロリストであり、指名手配犯である。という話のツカミは面白いのですが、どうも水戸藩士が国家から追い詰められているという感じが弱い。手配書が出回っていることはセリフ伝えられるのみであり、実物も登場しない。ひょいひょいと日本全国を歩き回っているように見える。
倒幕への熱い想いとか、家族愛とかが回想場面を中心に時間軸を前後して描かれてゆくのですが・・・犯罪者としての逃亡生活の緊迫感が欠けている。これがラングの映画とかだったら、もっと個人を追い詰めてゆくのだが。

映画の冒頭、現在の国会議事堂が示され、下手から上手へずずっとカメラがパンすると桜田門が映し出される。映画の最後、西郷隆盛が「あれから2年、早かったのう」とつぶやく。と同時に、現在に戻って桜田門を写したカメラは、今度は冒頭とは逆の動きでパンして国会議事堂を捉える。そんな意味深なカメラーワーク本当に居るのかしら。

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【2010/11/11 23:38 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
池部良さん永眠 巨星落つ
2010年10月11日、俳優の池部良さんがお亡くなりになりました。冥福をお祈りいたします。
子供の頃、東宝特撮映画をよく観ていたので、池部良さんには馴染みがありました。
池部良は『妖星ゴラス』『宇宙大戦争』『惑星大戦争』などの特撮映画でよく博士役で出演されてました。理知的な博士、というイメージが池部良のスマートな雰囲気によく合っておりました。
特撮映画で博士役といえば、池部良か平田明彦か志村たかしが、その役どころを担っていたものです。ちなみに宇宙人役は土屋嘉男、二枚目役は佐原健二か宝田明と相場が決まっておりました。
YouTubeで在りし日の池部良を偲びましょう。
↓↓↓
『妖星ゴラス』
『宇宙大戦争』
『惑星大戦争』

大人になって仁侠映画を観始めました。あの池部良が東宝ではなく東映で、しかも博士ではなく侠客を演じているを観て奇異に感じたものです。に、似合わない・・と最初は思っていましたが『昭和残侠伝 死んでもらいます』の風間重吉は絶品でした。

社長シリーズや成瀬巳喜男の映画でおなじみの、東宝映画によく出ていた俳優の小林圭樹も今年になってお亡くなりになりました。小林圭樹も『ゴジラ』(’84)で総理大臣役を演じていましたね。ゴジラに大して核兵器を使うかどうか、迷うという役柄だったように覚えています。沢口靖子が若いですなぁ。
↓↓↓
『ゴジラ』(1984)
シネ・ヌーヴォで今週から始まる小林圭樹特集に行こうかしら。

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【2010/11/10 23:10 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
金沢旅行記その5:カナザワ映画祭を振り返って
5月20日(月)、サンダーバードに乗って金沢から大阪に戻る。3泊4日の金沢旅行でありました。初めて行った金沢という町について感想を書きます。また幾つかの反省もできました。忘れないうちに書き留めます。
カナザワ映画祭は濃密な映画空間でした。東京や大阪だけが映画文化ではないのですね。私は今まで地方都市の映画祭に足を運んだことがあまり無かったのですが(山形もなみおかも福岡も行ったことがないという・・・)、色々と貴重な体験をすることができました。

■ホテルは香林坊の近くに泊まるべし。
映画祭の会場となる21世紀美術館やシネモンドは、”香林坊(こうりんぼう)”という町の近くにあります。金沢駅からはちょっと離れています(バスで15分程度)。従って宿泊ホテルは”東横イン香林坊”もしくは”アパホテル香林坊”などの香林坊付近の場所に泊まるべきでした。
今回、金沢駅の近くのビジネスホテルに泊まりました。金沢駅の周辺は賑わっておらず、閑散とした雰囲気でした。昼間は車がビュンビュン通り過ぎる場所、という感じであり、通りにあまり人は歩いていない。夜になったら本当に人がいなくなる。想像異常に闇の深い街だ。深夜の3時頃を、香林坊から金沢駅まで20分かけて夜道を歩くのには、大変さびしい思いをしました。
道路わきにはお地蔵さんがおられました。香林坊地蔵というらしいです。↓↓↓
ojizou.jpg
hiseki_2.jpg

■蟲の鳴く街
金沢市の街に居ると、どこからともなく昆虫の鳴き声がよく聞こえてくるのです。耳を澄ますとリ~ンリ~ンとコオロギかスズムシの鳴き声が聞こえてくるのです。街の中心地のアスファルトで舗装された道路に居ても、どこからともなく虫の鳴き声が聞こえてきました。どこに虫たちは潜んでいるのでしょうか。道路に植えられた、ちょっとした草の中とかに居るんでしょうね。
金沢駅の構内でもスズムシが飼われていました。↓↓↓
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■魚介類は甲殻類が美味しいぞ
私は兵庫県在住なので、明石港で取れた魚介類を日頃からよく食べています。ですので、魚介類の美味しさに関しては、わりと慣れているほうだと思っていました。しかしそれでも金沢での魚介類は美味しいと感じました。
商店街に行ってみると魚屋さんが並んでいて、立派な蟹や海老がズラーっと店頭にいっぱい並んでいました(写真撮り忘れた)。マグロやブリやタイに関しては明石も金沢も美味しさは互角だと思います。金沢は蟹や海老の甲殻類が大変美味でした。タコの美味しさは明石の方が勝っているかな?(と、対抗意識を燃やす)

■金沢は空気が澄んでいる
関西よりも北の方に位置するだけあって、猛暑の夏にも関わらず、金沢市は少し涼しく感じました。中心地は交通量も多いのに空気が澄んでいるように思えました。尾山神社や城など街のすぐ近くに森緑があるからでしょうか。
再びサンダーバードに乗って大阪駅に降りたら、空気がどんよりと淀んでいるように感じられました。あと立ち喰いソバ屋の匂いとかね。

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【2010/09/20 21:42 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
金沢旅行記その4: 9/19(日) カナザワ映画祭 2日目
早起きして(3時間くらいしか寝ていない)、香林坊のアパホテルに行き、公衆浴場に入る。2日ぶりのお風呂だ。あぁさっぱりしました。こんなにお風呂に入らなかったのは久しぶり。
風呂上りで身体も乾ききらないうちから、21世紀美術館に行って、10時00分開始の『スクワーム』を観に行く。この『スクワーム』が実に素敵な映画で私の心を捕らえました。早起きした甲斐がありました。続いて13時50分から『ポゼッション』を観賞。イザベル・アジャーニの鬼気迫る演技に圧倒される。

午後からは尾山神社に行ってみる。↓↓↓
onoyama_2.jpg
階段を上ると境内になります。↓↓↓
kaidan.jpg
board_2.jpg
かつて金沢市は前田利家さんという大名が治めていたそうな。すぐ近くに金沢城がありましたが、今回は行けず。神社の中の前田忠利像。↓↓↓
maeda_2.jpg

夜はシネモンドに行って、『海魔陸を行く』『クトゥルーの叫び声』『夜半歌声』を立て続けに3本観賞。昨夜に引き続き、高橋洋さん、稲生さんと劇場で会う。今夜は何事もなくホテルに帰る。

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【2010/09/19 23:38 】 | 日本映画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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